新卒採用で人事担当が絶対にやってはいけない対応
2018年03月23日目次
学生にとって人事担当者は、会社そのものといっていい存在です。
企業に応募する学生にとっては、最初に接する社員が人事担当者です。
動物の世界でいう刷り込みではありませんが、社員との接触機会が他にない学生側は、その会社の良し悪しを人事担当者で判断することになります。
しっかりした対応をとるほど印象がよくなりますし、「相手は学生だから」などという軽い考え方をしてしまうと、学生の志望度を下げるだけでなく、会社そのものの印象を悪くしてしまいます。
人事担当者の対応次第で、内定辞退を生み出すことを理解する
ある企業のグループ面接での話です。
グループ面接は、面接官1名に対して、学生6名で行われました。
ただ、この面接官は、あらかじめ決められた質問を順番にしていくだけです。
一切、表情を変えず、深堀するような質問もなく、ただ淡々と面接は進んでいきます。
面接を受けた学生は、せっかく時間をかけて準備をしたにも関わらず、あっさり終わってしまったことを残念に感じました。
結果的に面接は通過したものの、内定になったときに入社するかどうか迷わせてしまうようなエピソードです。
人事担当者は、人間性・スキルの両面を備えた魅力的で有能な人材でなければいけない
当たり前の話ですが、中身のない人事担当に学生が魅力を感じることはありません。
会社の事業、魅力や強みを理解しておらず語れない、質問に答えられない身だしなみや言葉遣いが悪い、連絡が遅いなど、基本的なことが出来ていない担当者の話も耳にします。
また、合同説明会などで、年配の人事担当が何のPRツールも持たずに、ぽつんと座っていることがあります。
もちろん、そういったブースは、学生の入りがよくありません。
人事担当は、会社の代表ということを強く意識しなければいけません。
では、具体的にやってしまっているNGな人事担当の対応を例にみてみましょう。
①横柄な態度をとる
応募を受け付ける企業側は、立場が上だと感じるかもしれませんがそんなことは決してありません。
いざ内定を出した後は立場が逆転する訳ですから、対等といっていいと思います。
説明会や面接などで学生に接するときの言葉遣い、電話やメールでの事務的な態度などで学生への印象を悪くしてしまいます。
②話をきかない(聞いているように見えない)
面接のとき、ただ質問を繰り返すだけで、表情も変えずうなずきもしない面接官がたまにいます。
少し相槌をうってくれるだけでも学生はだいぶリラックスできますし、その方が本人の魅力を引き出せると思います。
③手抜きする
説明会などで説明を省いたりパンフレットを読み上げるだけだったり、また質問に対して的確な回答をしなかったり誤魔化したりすると受け手は手抜きを薄々感じ取ってしまいます。
④約束を守らない
「いついつまでに連絡をします」など時間を決めた約束事はきちんと守らないと心象を大きく下げることにつながってしまいます。
また余裕をみすぎてあまりに先の期日を設定するのも同様です。
現在の就活はスピードが重要になっていますので、早めのレスポンスをしないと他の企業と差がついてしまいます。
⑤内輪で話す
説明会や選考の場に複数の社員が出でくる場合ですが、社員同士が私語をしょっちゅうしていたり、内輪ネタで盛り上がっていたりすると興ざめしてしまいます。
適度なコミュニケーションなら仲が良い会社だなといい印象を与えることができますが、度が過ぎるとこの会社はちょっとだらしないのかなと感じてしまいます。
⑥OFFで態度が悪い
説明会や選考の後に、人事担当者を見かけた際にあまりにギャップがあるとがっかりします。
説明会ではとても好印象だったのに、一歩外に出ると態度が悪かったりすると「本当はこんな会社なのかな」と思わせてしまいます。
人事担当者は多くの学生さんを対応するため、つい一人一人への対応がおざなりになってしまうことがあるかもしれません。
ただ冒頭で述べたとおり、学生側からみると人事担当者はその会社の社風を感じ取れる唯一の存在になりますから、その意識をもつことが重要だと思います。
あまり難しく考えずに、学生と企業は対等な立場と捉え一人一人を尊重した対応をとればきっとよい出会いが訪れるでしょう。