多くの学生に説明会/面接に来てもらうために
2018年03月30日目次
説明会・面接が本格化するシーズン。この売り手市場で「学生に興味をもってもらう」という点は人事担当者共通の悩みです。
そこで学生が企業に魅力を感じるポイントや、より多くの学生に選考に進んでもらうための対策についてまとめました。
学生が企業に魅力を感じるポイントとは
企業のことを何も知らない状態から、学生に興味を持ってもらうのは難しいものです。
実際に学生は就職活動をする上でどんな情報を求めているのでしょうか。
それは「自分がこの会社でどんな風に働けるか」を具体的にイメージすることができる情報です。
株式会社ディスコの『採用ホームページ好感度ランキング』では、仕事内容がわかりやすく記載されていることや、社員紹介が充実している採用サイトに対して「働くイメージがつきやすい」と好評でした。
仕事をするイメージを沸かせる情報を求めて、学生は就職情報サイト(リクナビやマイナビ)だけではなく、採用サイトやOB/OG訪問、合同説明会などで、企業主催の説明会にいく以前に情報を収集しているのが現状です。
企業に興味を持ってもらい、魅力を感じてもらうためには「具体的に自分が働くイメージを想像させるコンテンツ」を学生の情報収集の場に用意することが重要です。
多くの学生に選考へ進んでもらうために
まじめな学生ほど、ネットや大学の交友関係を通じて企業研究をしています。
企業ホームページに載っている情報を伝えるだけでは、せっかくの説明会が台無しです。
学生の企業選びのポイントとして多い理由が「将来性」。
説明会は自社の強みや特徴的なサービスをより詳しく紹介できる場であり、将来性をアピールできるチャンスです。
また社員に説明会に参加してもらい、具体的な仕事内容や一日のスケジュールを伝えるなど、学生の疑問や不安に答えることも有効です。
また「給与・待遇面」「福利厚生」を気にする学生にとっては、男女の育休など長期的なキャリアを見据えた人事制度も気になるポイント。
資料に記載して質疑応答の時間を設けると学生に好印象です。
一方面接では、他社の選考も進むにつれ、学生の自己分析や志望動機も、より具体的になります。
そのため、個々の学生の興味を配慮した上での面接が重要です。
学生の希望職種の社員を面接官にするなど、人事担当者が就活に悩む学生の気持ちを理解する立ち位置になれると良いでしょう。
いますぐできる選考辞退を防ぐための3つの対策
前述では「働くイメージ」を学生にもってもらうことが重要だとお話ししました。
けれど、学生は、はじめに魅力を感じた企業でも、選考を進むうちに「やはり違うのではないか」「他社の方が魅力的に感じる」など、ちょっとしたことで選考辞退となってしまうこともあります。
説明会の次のステップとして、学生の選考辞退を防ぐために人事担当者ができることはなんでしょうか。
人事担当者も気を抜かず、説明会での好印象をキープ。
会社説明会での印象は、企業のイメージを決定づけます。
参加社員に覇気がありイキイキしていると、学生の志望動機はより高まります。
逆に、「社員が無愛想」「社員がやる気がない」といった点はマイナス評価。
そして人事担当者も学生に見られています。
笑顔、丁寧な対応が学生には好印象。
次に会った際、人事担当者が学生の顔や名前を覚えているのも好感がもてます。
説明会の印象を忘れないうちに、面接に案内する。
何社も受ける学生にとって、説明会から面接までの間が長く空いてしまうと、企業の印象を忘れてしまいます。
より興味が強いうちに、スピーディーに選考に案内することが大事です。
説明会参加のお礼メールはもちろん、面接まで少し間が空いてしまうようであれば、いつ頃からスタートするかスケジュール感を伝えます。
「メール返信の遅さ」や「選考のペースが他社と比較して遅い」という点は学生に悪印象をあたえ志望意欲にも影響するので要注意です。
面接の選考ステップを明確に。面接官へのフォローも忘れず。
「内定まであと何回面接?」「また会社に呼ばれたけど何のため?」など、選考ステップが不明確、面接の目的があいまいだと学生は不安になります。
臨時の面談を設定する場合でも、「職種理解のため若手社員に会ってもらう」など学生に事前に伝えることで、学生の困惑を解消できます。
また面接官の態度は学生の志望意欲に直結します。
「面接官の態度が横柄」「面接が一方的で学生に興味がない」など学生に思われないよう、学生と接点を持つ社員・面接官への研修も忘れてはいけません。
まとめ
いかがでしたか?学生が企業を知る入口となる情報収集の段階で、いかに「働く自分を想像させる」魅力的なコンテンツを用意できるかが、説明会に参加してもらうための重要なポイントです。
そして企業の想像以上に学生も企業のことを見ているものです。
選考を進むうちに「やはりイメージと違っていた」とならないように学生と接する際は、しっかりと学生目線で、不安や疑問を取り除いていくことを意識して採用活動を行っていきましょう。