大学生が就活中に「転職サイト」を見る理由と、見ているコンテンツとは?
2018年05月11日目次
大学生が会社選びを行う際、求人媒体やコーポレートサイトの採用情報、
会社説明会で得た情報だけで、会社を選んではいません。
「社会人の第一歩をどこで始めるか」という、
人生においてとても大きな決断をする上で、
会社のポジティブな面だけを見て判断するのはとてもリスクが大きいからです。
では説明会や求人媒体、コーポレートサイト以外からどこで情報を得るのか。
それは「転職サイト」です。
その理由は、転職サイトには現社員・旧社員の企業にまつわる様々なコメントが掲載されており、
「企業の実情」を知れることができるからです。
そこで今回は、就活生がどんな時に「転職サイト」を見るのか、
また見ているコンテンツはどんなものなのか、どんな視点で見ているのかを、
就職活動中の大学生にインタビューした内容をもとにご紹介します。
転職サイトを見るのは「エントリー前」
就活生が最も高頻度で転職口コミサイトを見るのはエントリー前だそうです。
その理由は「エントリーをする」時が一番大変だからです。
企業ごとにエントリーシートや履歴書の形式が異なるため、
「本当に行きたいと思う会社」だけに絞るために転職口コミサイトを見て
「この労力をかけてでも行きたい会社なのか」を再確認しているのです。
転職サイトで見ているコンテンツは「旧社員の口コミ」
転職サイトとの掲載情報は、少なくとも一度社会人を経験した方向けのため、
就活生の目で見ても、コーポレートサイトや説明会で得た情報と比べて、
より現実味があるようです。
その中でも最もハッキリとそれが現れているコンテンツが「口コミ」です。
口コミに書かれている内容が悪ければ、やはり一度気になっていた企業だとしても悩むようです。
一方で、それ以上に警戒心を強めるのは「プラス面の情報量の割合が多い」場合だそうです。
転職サイトの「口コミ」で自社を判断されないために
せっかく求人媒体に掲載しても、説明会をたくさん行っても、
「ポジティブな面」だけを伝えていると、転職サイトの情報を信じてしまうようになります。
またポジティブな面だけを伝えていると、逆に警戒心を高めてしまったり、
入社前後のGAPを生んで離職につながってしまったりします。
したがって、ポジティブな情報もネガティブな情報も、きちんと発信していくことが重要です。
ネガティブな情報の中で、就活生が気になる情報は例えば下記のような項です。
・残業時間(平均値・最大値・年代別)
・残業代 支給額
・3年後の離職率
列挙してみると、どれも出しづらい情報ですが、公式のサイトや説明会で事前に知っていれば、
転職サイトの口コミで「初めて知ることではない」ので、
就活生からの信頼が高まり、イメージUPにもつながります。
まとめ
転職サイトは新卒向けサイト以上に「その会社で働く」ということについて
リアルな情報を得やすく、コーポレートサイトや説明会で得られない情報を
埋める手段になってしまっています。
あらゆる情報がまかり通ってしまう現在、
いかに真摯に自らネガティブな情報開示をできるかが、
自社にマッチした質の高い人材を獲得できるカギになりそうです。