就活生が内定辞退を考える理由とその防止対策とは?
2018年05月14日目次
新卒有効求人倍率が2倍近くになっている昨今で、企業が悩まされているのが「内定辞退」です。
企業側がコストをかけて採用してきた就活生に「内定辞退」を告げられてしまっては、採用活動も意味を成しません。
企業が避けたい内定辞退は、企業側の取り組み次第で避けることができるかもしれません。
今回は、学生が内定辞退をする理由とその防止対策についてご紹介いたします。
就活生が内定辞退を考える理由とは
就活生が内定辞退を考える理由は主に2つあります。
①企業側と学生側のニーズの不一致
・内定前に聞いていた条件と話が違う
・内定者インターンで社風や働き方に違和感を覚えた
・内定式で他の同期や社員と合わないと感じた
②学生側の都合
・もともとやりたかった業種の就職先に内定をもらった
・公務員を志望しており、公務員試験に合格した
・留年してしまった
・海外に長期留学することになった
・起業することになった
・家庭の都合
理由として「企業側とのミスマッチ」と「学生側の都合」による内定辞退が考えられます。
学生の都合による理由の場合、企業側の対応にも限度があり、内定辞退が仕方ないこともあるでしょう。
けれど企業とのミスマッチが理由の場合、企業側が事前に対策できることもあるのではないでしょうか。
その理由には具体的にどのような場合があるのか、
実際に就活をしていた学生の体験談をご紹介いたします。
企業との不一致が原因となる就活体験談
学生に話を聞いたときによく出てくるものとして、内定者研修で企業側の対応が面接時と全く異なっていたということです。
例えば、ITベンチャー企業から内定をもらったという就活生は、その職場の座談会などで社員の人柄に惹かれたそうで、内定が決まった時はすごくやる気に満ちていました。
しかし、交通費支給なしの内定者研修に強制的に参加させられた上に、いざ職場で働いてみると想像していた以上に厳しい労働環境に耐えられず、内定式前には辞退を申し出たそうです。
内定後も学生は企業のことをよく見ています。
内定後の交流会や研修は、学生とのコミュニケーションとして重要かもしれませんが、事前に情報を開示し、「もともとの話と違うのでは」と違和感を与えないようにする必要があります。
つまり、選考中と内定後で情報の乖離がないようにするべきであり、企業都合の研修ではなく、学生が求めている交流の場を設けることが重要です。
就活生が思う内定後交流会のメリット
上記とは対照的に内定後に不安を抱えていたが、交流会で不安が解消された例もあります。
内定後の交流会でよくあるものが、
・内定式で今後の流れの説明
・歳が近い新卒社員との懇親会
・役員との交流会
などです。
また、企業との交流会で就活生が実際に良かったと思った点を挙げると、
・他の内定先と迷っているという相談にも快く乗ってくれた
・職場環境を細かく教えてくれた
・内定後の懇談会で役員の話が聞けた
などという意見が多かったです。
働くことへの不安を感じていたり、働く想像ができない学生にとっては交流会が有意義なものとなります。
内定辞退を防ぐためにも、学生の求める情報を伝えられる交流会を開催することが有効かもしれません。
企業側が就活生の内定辞退防止のためにすべきこと
内定辞退を防ぐために、内定後もしっかりしたフォローをすることやその企業で働くイメージを持たせていくことが重要です。
そういったフォローや交流会を設けている企業は学生からの評判も良いものです。
もっとも、先の例に挙げたような選考中と内定後での情報の乖離がありすぎては逆効果です。
内定後も企業都合で考えるのではなく、学生のニーズに合った交流会や研修の場を設け、企業と学生の不一致を解消していくことが、これから一緒に働いていく企業と学生のより良い関係を築いていくことに繋がるかもしれません。