ブラック企業の見分け方

2018年06月29日
人事のネタ帳採用のお悩み解決コラム

就活中の学生は、知名度があまり高くない企業を選ぶ際に「ブラック企業では?」という不安を抱きます。
一般的に「ブラック企業」とは、過度な長時間労働やノルマを課したり、残業代の未払いやパワハラをしたりするなど、労働基準法に抵触する状況で、社員を選別し、使い捨て状態とする特徴をもつ企業をいいます。
では、どのようにして「ブラック企業」を見分ければいいのでしょうか?
今回はブラック企業の見分け方として、8つのポイントを説明していきます。是非ご一読ください。

離職率が高く、平均勤続年数が短い

ブラック企業の大きな特長は離職率が高いことです。
入社後、すぐに退職する社員が多かったり、3年経たずに辞めてしまう社員が多かったりすると、離職率は一気に上がってしまいます。
離職率や採用実績などは、「就職四季報」で確認することができますので、事前に確認しておくのがいいでしょう。

求人数に比べて社員数が少ない、常に求人募集をしている

ブラック企業の特長は、多くの社員を募集している点と、常に人を募集している点の2つがあります。
有名企業や人気の企業は、成長を義務付けられている場合がありますので、たくさんの人が必要で、かつスキルとスピードを求められる労働環境になりがち。
そのような状況ですから過酷な労働環境になり、社員の定着率が低くなってしまいます。
求人サイトなどで、採用人数や求人の投稿回数を確認してみてください。

初任給が業界内で明らかに高い

学生が企業を選ぶ場合、「初任給が高いところが良い」という傾向は強いです。
そのことをブラック企業は知っていますから、業界平均よりも高い給与設定にする傾向があります。
離職率、定着率の低いのが、ブラック企業ですから、常に人手不足。
だから人を集めるためには、給与を高くして、使い捨てをするということが多いようです。
残業代を含めた給与ではないか?
売上成績などに応じた歩合給ではないか?」など、
給与が高い理由をきちんと確認しておくことが必要です。

若手で活躍している社員をアピールしてくる

若手社員が活躍していると、「自分もそうなれるかも!」という好印象を抱いてしまいます。
しかし、入社間もない若手社員が課長などの管理職として出てきた場合や実力主義を全面に押している企業は、過酷な労働が課されている場合もありますので注意が必要です。
また、社員の平均年齢が若過ぎる場合も、勤続年数が短いという可能性がありますから、ブラック企業である可能性が高いといえます。

社員教育の説明が全くない

一般的な企業に比べてブラック企業は、社員教育に費用をかけない傾向にあります。
研修を行わずにOJTを中心とした教育を行っている場合、「自分で調べて、自分で考えて、自分で学べ!」という企業文化が成り立っている組織の可能性があります。
きちんと教育してくれないまま仕事をさせられてしまいますので、なかなか成果につながらず労働時間が長くなる傾向にあります。
会社としてはホワイト企業としていますが、実際の現場はブラック企業になっている典型的な例です。
こういう企業は隠れブラック企業といえるでしょう。

精神論ばかりをアピールしてくる

精神論が悪い訳ではありませんが、夢や熱意ばかりをアピールする、先輩達の成功DVDばかりを見せて精神論を重視するような企業は、成果主義の強い傾向のある会社といえます。
このような会社の中では、成果を出すために社員が自主的に長時間労働や休日出社をしてしまうということが起こってしまいます。
そういう意味では「ブラック企業予備軍」といえるでしょう。
労働時間や労働環境をしっかりとチェックした上での精神論かどうかをしっかりと確認しておく必要があります。

短期間で面接の内定を出す

一般的な企業であれば、選考に時間をかけるのは当然です。
しかし、ブラック企業は離職率が高く人手不足のため、即時に採用し、退職すればまた採用するという傾向にあります。
面接当日に内定を出したりちゃんと選考していないと感じられる期間で内定を出したりする企業は要注意です。
また、このような企業が早めに内定を出す傾向として「〇〇さんは優秀だから、すぐに決めました。」というのもお決まりの口説き文句なので、鵜呑みにしないようにしてください。

面接官の服装や身だしなみがだらしない、態度が横柄である

面接官は就活生においては会社の顔といえます。
その面接官の見た目や態度に誠意を感じられない場合は、社員を大切にしないブラック企業の可能性が高いといえます。
また、面接官から感じられる違和感というのも大切な情報です。
「なんかわからないけど、なんとなく嫌な感じがする」という場合は自分に合っていない会社である可能性が高いです。
面接官は後々自分の上司になる人かもしれませんので、面接官の対応を見て企業を判断するのも一つの方法です。

まとめ

ブラック企業を入社前に判断することはとても大変です。
企業も自社をよくPRしたいわけですから、ネガティブな情報も上手く表現してくることでしょう。
また、ブラック企業は会社説明会や面接が上手いという特徴もあります。
ですから、なかなか見分けられないというのが本音ではないでしょうか?
今回の8つのポイントはブラック企業を見分けるためにとても参考なると思います。
しっかりと頭に入れながら慎重に就職活動を行ってみてください。
最終的には、「自分がどのようになりたいのか?」を明確にしておくこと一番大事です。
就活の焦りや精神的な余裕のなさから近づくブラック企業の誘惑に乗らないよう注意しましょう。

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