採用担当者必見!面接で本質を見抜く方法(4つのチェックポイント)
2018年08月06日目次
採用活動において、もっとも重要なポイントが面接。
企業担当者はいい人材を見つけるため、さまざまな手法やテクニックを使って、応募者を見分けようとします。
しかし、今は面接テクニックが世の中にあふれていて、応募者は事前準備に余念がありません。
そうなると、その人の「本質」というのがなかなか見えにくくなってきています。
昨今では、人材不足の影響からか面接の回数も少なくなっており、応募者を吟味する時間も減ってきているのが実情です。
そんな状況の中で、自社に合う人材をどのようにして見つければいいのか?
今回は応募者の本質的な部分を見抜く方法をお伝えしたいと思います。
1対1の面接では、その人の本質はわからない
企業担当者は面接の訓練を受けて、採用の面接に臨んでいます。
話し方、座り方、声のトーン、身体の使い方などからさまざまな情報をキャッチして
その人の本質を見抜こうとするのですが、今の応募者には通用しないと思っていいでしょう。
事前準備をしっかりされて、しかも面接の練習などの訓練をしてこられたら、1対1の面接という状況では面接者の方が有利になります。
だから、最終の意思確認など、1対1の面接は、ほかの人がいてはいけないというシーンでのみ活用するのがいいでしょう。
集団でのディスカッションを利用するメリット
では、どうやってその人の本質を見抜くのがいいのでしょうか?
集団でのディスカッションこそが、人の本質を見抜くのに適していると考えられます。
何故ならば、集団における自分の立ち位置や振る舞いには、その人の日常が出るからです。
人は社会活動において、自分が生きやすい行動を取る傾向にあります。
簡単に言うと、リーダーになる人、それに従う人という構図です。
その中で、その人それぞれの特徴が出てきます。
やり方としては、あるテーマを与えて、5~6人でグループディスカッションを行ってもらいます。
採用試験では、ある問題を解決するためにどんな方法があるかというゴールに向かって結論を出すというのが適しています。
いざディスカッションを始めてみると、
・リーダーになる人
・仕切る人
・他人の意見に同調する人
・よく見せようとする人
・人の意見を否定する人
などなど、その人それぞれの社会的な立ち位置が浮き彫りになってきます。
そしてそれが、その人の組織におけるポジショニングになっていくのです。
チェックすべきポイントは4つ
見るべきポイントは以下の4つになります。
これらの傾向の強い人は、組織に入れてしまうと問題を起こす可能性の高い人なので注意が必要です。
依存的行動
人の意見に同調する傾向のある人、意見を言わずにみんなに合わせる人は、依存的な人であることが高いです。
このような人は、自分の意見を言わず、自立心の低い人であるため、組織において活躍することは難しいでしょう。
自己目的行動
自分の目的を果たすために行動している人です。
自分の意見は言いますが、他人の意見は聞かない。
自分の意見を何とかして通そうとする傾向のある人です。
自分以外に興味がないというのも特徴です。
そのため、組織ではトラブルメーカーになる可能性が高い人です。
自己防衛行動
自分のことを守るために全力を注ぐ人です。
防衛の強い人は、回避の傾向も備えています。
だから、言い訳が多かったり、納得しないと動かなかったりする人は、これらに当てはまる人です。
ワークスタンダードの欠如
ワークスタンダードは、仕事に対する意欲という意味です。
グループディスカッションにおいて、難しいことや大変なことに取り組もうとしないで、
すぐに解決に向かおうと思う傾向のある人はワークスタンダードを欠如している可能性が高いです。
一見頭の回転が早く、優秀なように見えるのですが、熟考しないという特徴があるので、
上記の自己防衛と似た行動になることが多いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
グループディスカッションでは、1対1での面接では見ることのできない、
その人が今まで生きてきた中で培った社会的立ち位置を見ることができると感じていただけたと思います。
採用担当者がちゃんと訓練を受けないと、グループディスカッションの中でこれらを見抜くことは難しいと思いますが、このような視点で応募者を見ることで、その人の本当の姿が浮かび上がってくると思います。
最後に、採用において一番大切なことは「採ってはいけない人を絶対に採用しないこと」です。
4つのポイントに注意して、まずは採用してはいけない人を見分ける力を身に付けることをオススメします。
今回ご紹介した内容は、概念化能力開発研究所の奥山典昭氏が著書にまとめていますので、ご興味のある方は読まれてみるといいでしょう。
『採るべき人 採ってはいけない人 採用に悩む小さな会社のための応募者を見抜く技術』
http://conceptual-labo.co.jp/lp/index.html