採用パンフレットを使うシーンとその効果
2019年03月11日目次
毎年、就活時期になると、就活生に配布される採用パンフレット。
会社の将来を左右するツールであるため、何のためのツールなのか、どんなシーンで使うのかを想定して慎重に制作を進めていかないといけません。
そこで今回は、「採用パンフレットはどんな時に必要なの?」という疑問に対し、採用パンフレットを使うシーンとその効果についてご紹介します。
採用パンフレット=プレゼンツール
採用パンフレットは、一般的に企業説明会や合同説明会において配布され、就活生に向けたプレゼンツールして捉えられています。
そもそも就活生の行動プロセスにはAIDAの法則の派生であるAIDCAの法則が当てはまります。(注意→関心→欲求→確信→行動)そのため、採用パンフレットの場合も自社に注意を集め、入社希望を出すまでに確信の持てる魅力的なセールスやPRが必要となります。
また、採用パンフレットは、配布した時だけ有効な採用ツールではありません。本人の意思で見る「WEB系の採用ツール」とは違い、部屋の中や教室の中など、就活生本人の意思以外の所で視界に入ります。
そのため手にした本人と、それ以外の人に対してもPR効果が期待できます。
ちなみに制作会社の選定に1ヶ月、企画からデザイン、印刷までで3ヶ月の合計4ヶ月が一般的な製作期間の目安と言われています。
就活生に向けて企業側の伝えたい情報をデザインする場合、どんな要素をプレゼンに盛り込むのか見ていきましょう。
1. 「就活生と自社」双方にもたらす理解促進のベネフィット
採用パンフレット制作において、自社への理解促進のベネフィットについてご紹介します。
① 就活生の「採用後の離職」を避け、多くのメリットにつながる
まず、就職先企業への「理解度の低さ」は、採用後の離職原因の一つと言われています。
そもそも、就業経験のない就活生にとって、就職先企業への理解は採用前の限られた時間で行われるため、「就活生から見た」わかりやすい採用パンフレットは重要。
時間や労力などのコスト面で、就活生と採用側の双方にメリットがあります。
② 社員の方にとっては「自社の魅力を改めて確認する貴重な機会」
採用パンフレットにおける効果的な理解促進には、次の4つの要素が大切です。
● 自社の魅力の明確化
● 今の就活生が求めることへの理解
● 就活生の立場から見てどんな企業が魅力的に見えるのか
● 採用パンフレットの制作において、社員側の方でもこれらについて理解されていること
そのため、構成の時点で各部署間での認識をすり合わせ、社内で話し合い、制作会社に客観的な意見を求めながら構成を練られることがおすすめ。
以上のことから、採用パンフレットの「自社への理解促進」にはベネフィットがあります。
2. 「共感し、自社のファンになる過程」を盛り込む
成長を意識する就活生であればあるほど周りの環境の大切さを知っています。
採用パンフレットで、やりたい仕事ができる環境、社風、社内文化など、リアルな情報を提供。
また、「HONDA=車・バイク」「吉野家=牛丼」のように「自社=◯◯」というキーワードを作り、ユニークなコピーやビジュアルを制作。
これらのブランディングによって制作された採用パンフレットに仕上げ、得られた共感によって自社の価値や信頼感を高められることにより「ぜひこの会社で働きたい」という欲求に訴求することができます。
3. 不安・疑問を解決するツール
期待感と不安の中にいる就活生にとって、入社前の不安を解決することは大切です。
福利厚生や会社の施設、入社後のライフスタイルなど、就活生の立場から見た不安や悩みを解決。
インタビュー形式で先輩社員からのメッセージを構成するなど、安心感を高めるコンテンツが活用されています。
まとめ
今回は、「採用パンフレットはどんな時に必要なの?」という疑問に対し、採用パンフレットを使うシーンとその効果についてご紹介しました。
今回の記事が採用パンフレット制作のご参考になることを願っています。