「来るもの拒まず」の人材採用戦略のリスクについて

2020年04月14日
人事のネタ帳採用のお悩み解決コラム

人手不足の職場は「来るもの拒まず」の採用戦略を用いることがありますが、これには多くのリスクが存在します。
そこで、来るもの拒まずの人材採用戦略を用いることのリスクについて解説します。

質の低い人材を抱えることになる

来るもの拒まず、応募してきた人を手あたり次第に雇い入れることにはさまざまなリスクがあり、1つ目に「質の低い人材を抱えることになる」ことです。
求人に応募してくる人の中には、その職場で働くうえで必要なスキルや知識を十分に備えていない可能性があります。
勉強や実践の中で身につくものであれば良いのですが、性格や態度など、矯正することの難しい部分などの適性については扱いが難しいです。
例えば接客業であれば人あたりの良いコミュニケーション能力の優れた人材を採用したいところですが、人と接するのに問題のある性格や態度の人材では戦力にならないでしょう。
そうした部分を面接などによって見極めるのが採用活動の本質の1つなのですが、来るもの拒まずで手当たり次第に採用してしまうとそうした「採用のミスマッチ」を引き起こしてしまいます。

既存のメンバーに悪影響を及ぼす

2つ目のリスクは「既存メンバーに悪影響となる可能性がある」というポイントです。
仕事というものは仲間と協力・連携してこなすものですが、性格やスキルに問題がある人材だと既存社員・パートとの連携に問題が生じてしまいます。
最悪の場合「こんな人と一緒には仕事できない!」と、経験豊富で優秀な既存メンバーが離職してしまうケースもあるのです。

会社や店舗の存続に悪影響を及ぼす可能性がある

3つ目のリスクは「会社や店舗の存続に悪影響を及ぼす可能性がある」ということです。
皆さんは「バカッター」という言葉を覚えているでしょうか?
一時期大きな問題としてニュースでも取り上げられることが多く、中には問題ある人材の起こした大問題によって閉店に追い込まれたケースもあります。
「来るもの拒まず」で問題ある人材を採用してしまうと、小さな問題を起こす程度であればまだしも、会社の利益を大きく損なう行為や閉店などの大問題の原因になる可能性もあるのです。

離職率が高い

4つ目のリスクは「離職率が高い」ことです。
やる気や性格などに問題のある人材だと、ちょっとしたことですぐに仕事を辞めてしまう可能性が高くなります。
採用した人材は教育と経験を積み重ねることで成長して会社にとって利益をもたらす人材になってもらわなければ困るのに、そうなる前に辞められてしまうと教育にかかったコストが無駄になってしまうのです。

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