「起業経験者」の人材を採用するメリットと注意点は?
2020年05月15日目次
世の中には変わった経歴の持ち主も多く、採用活動をするにあたっては「起業経験がある人材」を面接することもあるでしょう。
そこで、起業経験者を社員として採用するメリットと注意点について解説します。
起業経験者が採用に応募する
日本でも年間で数十万という新規事業の届け出があり、それだけ多くの人が「起業」していることになります。
しかし、さまざまな理由(廃業した、経営から離れた等)の理由で、起業に関わった会社から離れ、一社員となるために就職活動に加わるという人も少なくありません。
ビジネスモデルが増え、企業のハードルが低くなった現在、採用活動をする中で起業経験者に関わるケースも決して珍しくないのです。
起業経験者を採用するメリット
起業経験者は、優秀な人材として活躍してくれる可能性があります。
その理由は、1つ目に「チャレンジ精神の持ち主である」ことです。
起業というリスクを伴うアクションを、失敗を恐れずに実行したチャレンジ精神は、一社員としての立場でも役に立つでしょう。
2つ目に「経営者としての目線を持っている」ことです。
起業して会社の代表的な立場になった人の多くは、経営者の一員として会社の活動に携わっていた可能性が高いです。
経営に関する知識や経営者としての目線で仕事をこなせるため、会社にとって利益になる行動が何かわかり、最終的に自社でも経営陣に加わるような優秀な人材に成長する可能性があります。
3つ目に「リーダーシップを発揮できる」ことです。
起業経験者の中でも会社において社長などの代表的な立場を経験していた人は、社員として採用することで自社内で強いリーダーシップを発揮できる可能性があります。
チームやプロジェクトのリーダーとしてメンバーを牽引し、優れた成果をもたらしてくれる活躍に期待できるのです。
起業経験者を採用する際の注意点
起業経験者を採用する際の注意点は、1つ目に「経歴詐称に注意する」ことです。
起業経験者という強みを悪用し、起業経験がない、または具体的には起業に携わっていないのに起業経験者であると偽るケースがあります。
面接で具体的な質問をすることで、ウソを見抜いてください。
2つ目に「役立つ起業経験かどうか怪しい」ことです。
例えば「起業後、大した売上(成果)を出せないまま廃業した」という起業経験者の場合、起業経験はそこまで価値がないものと考えられます。
見抜く方法としては、起業した会社での実績(売上など)を質問し、一事業者として十分な活躍ができていたかどうかを確認しましょう。
3つ目に「既存社員とトラブルを起こす可能性がある」ことです。
起業経験者の中には「元社長としてのプライドがある人」や「創業メンバーとトラブルを起こして会社を追い出された人」もいます。
そうした人が社員として会社に加わると、同期や後輩、新入社員だけでなく、先輩や上司にもつっかかって問題を起こす可能性があるのです。